▼まず、1時間で必ず上手くなる理由です。
 ①何が問題かがすぐ分かる
 困っていることに対して何が問題なのか、不自然さの原因がどこにあるのか、問題が体のどこで起きてるか、意識がどこに偏ってるか、問題は気の持ちようだとかが、聴けば大体すぐ分かります。
 ②解決策のアイテムが多い
 問題解決するためのアイテムをたくさん提供できます。一発で治ることも多いですが、すぐできなかったら何パターンか試してもらって一番合う解決策を探します。
 ③音楽の正解を知っている
 「表現は自由」というけれども、メロディーがこう動いてたらこう歌うべきって正解は必ずあります。音楽はエネルギー運動なので物理運動に則ってればさえ、誰が聴いても限りなく自然に上手に聴こえます。個性の表現はそのあとの話。「正しいピッチ(音程)が正しい音楽とは限らない」ってのもよく言いますね。
 ④表現のアイデアを多く提案できる
 クリエイティブ脳なのでアイデアマンです。「このフレーズならこの表現もあるし、この表現もアリだし、どっちが好きですか?」の提案ができるので、結果として本人が好きな音楽性を選択して追及できます。僕自身が静から動まで色んな感覚を持ってるので、特定の好みを押し付けることはありません。
 ⑤論理派/感覚派、個人の特性に合わせたレッスン
 体験レッスンで訪れた生徒さんがどんな人なのかが、音を通して分かるようになって来てしまいました。「今まで反抗期がなかった」「昔やさぐれていた」「交友関係が広い」「周りの目を気にしすぎ」「何かに怯えている」など笑。その人が論理派なのか感覚派なのかも音の処理の仕方、話し方などからも分かります。音出してる最中に「何考えてる」「集中力切れたな」とか「形に頼りすぎて自分の感覚を見失ってる」「歌が上手いってなんなんだろう…」とか潜在意識が聴こえてくることも増えてきました。ちょっと自分でも怖いですね笑。なのでその人が今何をすべきなのかが分かるということです。
 大きく分けると理系脳と文系脳に分けることができます。

▼ここからは理系脳と文系脳の違いについてです。
まずは下の音楽シーンでのあるあるを見てみてください。あなたはどちらに当てはまりましたか?

▽先生の教え方
理:ここ楽曲分析するとね、であるからにして、ここはこう歌うのね、だけどね…キーンコーンカーンコーン
文:もっと山を動かすようにー!ぐっとやってポン!……なんでできないのー!ピシャッ!

▽音楽の感じ方
理:物理運動として聴く「今、音高がこれくらい下がった」
文:イメージ先行で聴く「今、音が暗くなって悲しげに聴こえた」

▽演奏する時の音の処理の仕方
理:1音1音整理して、綺麗に箱にしまう。「どこからもはみださないでね♡」
文:終わりよければ全てよし。音よ俺についてこい。「今どんな音出したっけ?まあ楽しかったからいいや」

▽音楽理論めいた話のとき
理:あーなるほど!キラキラッ☆
文:へーそうなんだ。スタスタスタッ

▽好きな音楽の話
理:やっぱさー、これって何を表しててさ、この辺の位置づけだと思うんだよね。これを良い音だと思う理由ってこれじゃない?
文:やっぱさー、この音いいよね。(なんでそう思うの?)なんとなくだけどさ、気持ちが大事だよね。パッションだよね~。伝わるよね~。

 理系脳はやっぱり音楽理論や決まり事を覚えるのが得意で、音楽的な状況の把握やその変化に敏感です。形にはめるのが上手く、言われたことが理に適っていると納得します。
 理系脳が苦手なのは自発的に抑揚を作ったり、感情表現をすることで、音楽が平坦になりやすい人が多いです。その理由はハッキリしていて、音楽や音の変化を物理運動として聴く傾向があるからです。例えば抑揚や表現というのは音程の変化などからも生まれます。悲しげな表情は正しい音程より低い音高で演出されたりするものですが、理系脳の人はこれを感性や感情と結びつける前に「正確な音程より低くなった・音がずれた」と、機械的な側面で音の変化を認識してしまうのです。絶対音感の人が、一般的には感動するとされる何かの演奏を聴いていて「ホラ、音ずれてんじゃん」と自慢げに話す、アレです。自分で歌ったり演奏する時も、「間違えないように・はみださないように」する。すると、箱にはまった抑揚の乏しい演奏が出来上がるわけです。(もちろん傾向としてですが)
 理由が分からないと気が済まない理系脳の人には、教える時には必ず理由を付けます。「今、あなたの出した音はこういう状況です。これをこうするために、これをこのくらい調整してください。するとこういう感情表現が演出できます。」つまり「悲しげな表情を演出するために、ここはあえてこの程度下がった音程を狙いましょう」と言ったりするわけです。

 これに対して、音楽を何でもイメージで捉え、気持ちで反応するのが文系脳です。上の例で続けると、理系脳が「音高が下がった」と思っている時、文系脳は「悲しい感じがする。色が暗くなった。悪魔が降りてきた」などと、それはまぁイメージが先行します。感受性豊かで、発想力に優れているのが文系脳です。
 文系脳が苦手なのが、音楽を科学することです。音高変化に対して物理的に感応する癖がないので、音高・音程間隔を覚える聴音が苦手だったりします。ド文系脳の人は、音楽理論はどうでもいいし、感情と関連付けるように指導すると、その時はハイと頷いてもだいたいどこかのタイミングで忘れます。聞き返して説明を促すと答えられない。手順を踏まずにその場の感情で音を出すので音楽にムラが多いのが特徴です。その上そういう人に限ってまぁメモをしない笑。文系脳100%の人は「たまたま上手」でない限り上達するのが致命的に遅いです。
 感性と勢いで表現する文系脳にはイメージが広がるきっかけを与えます。モノに例えたり、擬音語を使ったり、おだてて気分を乗せたり笑。ただ、あまり頭で整理せず前回やったことを忘れて来たりで、毎回これの繰り返しになる人が多く色々もったいないなと思います。「鼻にかける動作を入れると漏れが減ってブレスが続きますよ」「あ、本当ですね!先生!目から鱗ですっ」「……先週もお話ししたんですけどね…苦笑。」良くあることです。

 要はどっちも大事なのです。どちらの感覚も持とうとすること。自分で弱点を理解し、二つの感覚をバランスをとって発揮することがいい音楽に繋がっていきます。ちなみに僕は理系脳的アプローチをする文系脳です。小難しいことを考えるのは好きだけど、やっぱり頭に妖精さんが出てきたりするんですよ笑

 音楽を習うとき、先生との相性ってのは良く問題になりますが、両者がこれらに気が付かず意識をしていない場合は、結局はこれらの感覚がどの程度合致するかということになると思います。例えば文系脳100%の先生に「それはどうしてですか?」と聞いてみてください。音楽的な状況を掌握した解決方法をフィードバックできませんので、曖昧な答えと一方的なお手本しか返ってこないでしょう。例えば理系脳100%の先生に「どんな感じでやればいいんですか?」と聞いてみてください。手本を見せずに言葉だけで伝えてくると思います。

プレーヤーなら100%文系脳でも問題ありませんし、指導者なら100%理系脳でも問題ありません。手本はyoutubeに転がってる時代ですからね。こんな時代にひとつ言えるのは文系脳100%の指導者はゴミより要らないということですかね。
 
 

【目的別】



ふむふむ…